2008年09月12日
ゲテモノの話
私は好き嫌いが無い。
どれくらい無いかというと、海外でゲテモノを出されてもとりあえず食うし、今まで食べて二度と食べたくないというものは無い。特に中国では色々食べた。
思い出せるところで例を挙げてみると、蟻のダンゴ、タツノオトシゴ、カエル、ザリガニ、サソリ、豚の脳などなど…。
今は禁止されているという熊の手、鹿のアキレス腱も10年ちょっと前に食べた。熊の手は丸ごとじゃなくて、スライスされて出てきた。味も、ちょっと苦味はあったが、よく分からない味だった。ミミガーを出されていても分からないで食べていただろう。鹿のアキレス腱は長時間煮込まれていて柔らかく濃厚な味付けで、旨かった。おでんに入っている牛スジの柔らか中華味みたいな感じ。同じ味付けのアワビと一緒に出てきた。
蟻のダンゴ。胡麻ダンゴかと思ったら、まぶしてあるのが蟻だった。言われなければ分からないくらいの感じ。なんの効用があるのか知らないけど薬膳の店で食べた。タツノオトシゴとサソリも同じ店で食べた。小さなサワガニを揚げたものを食べたことがある人は多いと思うが、あれの味が無いものという感じ。固い殻ごとバリバリ食べる。サソリとかカキ餅の上にトッピングしてあったりするんだけど、これが料理といえるのか?これはサソリが乗ったカキ餅じゃんと思った。
カエルはよく言われるように鶏のササミみたいな感じ。カエルである必要はないと思う。何故炒飯の具をカエルにするのか、そして何故その喫茶店のランチメニューがそれしかなかったのか意味が分からない。しかも、骨ごとぶつ切りにして米と一緒に炒めるというデリカシーのないメニューだったので、米と一緒に口に入れると小骨が多くて食べにくかった。小骨っていうか、骨だけど。
ザリガニは日本人の口には合わないだろう。かなり泥臭く感じる。強めの香辛料で味付けしてあったが丸ごと煮たものを上海人は好んで食べる。肉も少なく食べにくいことこの上無いが、蒸し暑い夏の日はザリガニ屋が大繁盛していて、歩道に広げられた露天で汗をかきかき、オジさんもオバさんも若い男女もチューチューやって食べている。俺も中国人に連れられて食べたが、どういう状態で養殖されているか分からないし雑菌が多いからミソの方は食べないほうがよいと言われた。というか、そんなもの食べさせるなと思った。食べたけど。
豚の脳は、豚のホルモンのスープを注文したつもりだったのでビックリした。上品な容器にフタ付きで出てきたスープを飲もうと、何も考えずにフタをとって中を見たら、半透明のスープに脳ミソが入っていたら、皆さんどう思いますか?しかもけっこうズッシリと。これはちょっとひるんだ。見た目もモロに脳だし。漢方薬の味付けで苦いスープだったので、冷めてくるとともに余計に食べにくいものになっていったが、これで食べなければ男がすたるとばかりに完食させていただいた。味は淡白で白子とかフォアグラとアン肝とかよりも癖がなく、何も言われなければ誰でも食べられると思う。食べる必要性は感じないけれども。
投稿者: ishibashi 日時: 2008年09月12日 18:42 | パーマリンク |TOPページへ ▲画面上へ
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